弁護士からのメッセージ

研究者の皆様へ

私は、10年以上にわたり、研究者が直面するさまざまな問題と向き合ってきました。
大学の顧問弁護士として、教職員の方々から直接ご相談を受ける機会も多く、研究現場ならではの複雑さや葛藤を、日々肌で感じています。

トラブルに巻き込まれることと、ご本人に落ち度があるかどうかは、必ずしも関係ありません。真面目に研究に取り組んでいる方であっても、突然、不意打ちのように問題が降りかかることがあります。

そんなときこそ大切なのは、冷静に、客観的に状況を見つめ直し、これから起こりうることをきちんと見通すことです。ひとりで抱え込む必要はありません。

弁護士の仕事は、依頼者の味方として、法律という道具を使いながら、権利を守り、正しい方向へ導くことです。都合よく現実をねじ曲げる力はありませんが、誠実に、最善を尽くします。

研究室での経験をもつ法律家として、研究者の方々と同じ目線で、安心して相談していただける存在でありたい。

そう願いながら、日々のご相談に向き合っています。

弁護士 甲本 晃啓(こうもと・あきひろ)

【略歴】
1999年早稲田大学理工学部(現先進理工学部)応用化学科卒、2001年東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻修了(修士・生命科学)。森永乳業株式会社、西澤国際特許事務所に勤務後、東京大学法科大学院・成蹊大学法科大学院を経て2013年司法試験合格、2014年弁護士登録(第一東京弁護士会所属)。甲本・佐藤法律会計事務所共同代表。